よつまお

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【疑似科学】食べる物によって太る場所が違うという謎の理論を考える

四方山話シリーズ。

「食べる物の種類によって太る箇所に差が出る」ww

 

読めば読むほど実に香ばしい薫りが漂ってくるこの言論w

低糖質とか低GIとかなら、百歩譲ってまだしもだ。食べ物によって太る場所が違うって。。

 

てかもうね、何回目だよと。この手の話って、それこそ部分痩せ的なテクニック云々と共に下手したら昭和レベルからあるんじゃなかろうか。

 

結論から言おう、何食ったって太る時は太るし、痩せる時は痩せる。

ちなみに当然、太るのは単純に摂取カロリーが消費カロリーを上回るからだ。

 

例えばもし掲題のように、食べ物によって太る部分が違うと仮定する。

 

つまり掲題に従うと、特定の物を食べたとき、そのエネルギーは体の特定の箇所に集中させることが出来る、ということになってくる。

 

もしこんなことが可能ならば、太る=脂肪の増加に限らず、筋肉を部分的に効率よく増やすことだって可能になるわけだ。

 

だとすると体のパーツごとにビルドアップを目指したいようなボディビルダー、あるいは特定の箇所を鍛えたいはずのアスリートにとって、これほどありがたい話はない。

 

だが、そんなことが果たしてスポーツ業界で定説となって実践されているだろうか?

否。ということは必然的に前提(=食べ物によって太る箇所が変わる)が間違っているということだ。

 

※もちろん「全身的に」筋肉が付きやすい、あるいは脂肪が付きやすい食事というものは存在するので、(高タンパク低脂質など)それに伴った食事管理は当たり前に行われている。

 

このように、すごく簡単な例に落とし込んでも、眉唾感満載の実に怪しい話だということが分かる。

 

なぜ人は太るのか?

人が肥満に至るまでには様々な要因があることと共に、体の中で実に複雑な機序を経るわけだが、

先述のように、話をごくごく単純化すれば「消費カロリー」ー「摂取カロリー」=「余剰カロリー」が多ければ多いほど、脂肪に変換されていくと考えることができる。

 

極端な話、一日3000キロカロリーのバター(油)の塊を食べたとしても、その日の消費カロリーが3001キロカロリー以上あれば太ることは無い、ということになる。

※もちろんそんなことを長期的に実践したら、別の健康被害には陥ると思うがw

 

または太って「見える」ということもある。

例えば特定の箇所の筋肉が少なくなれば、その部分はたるんで見えるし、水分や老廃物の循環が滞ればむくむこともある。

さらにもし食べすぎや便秘であればお腹は太って「見える」だろう。

 

しかしそれはあくまでも見かけ上の話であって、もしそれらが解消されても痩せて「見える」だけだ。

例えば腹筋を頑張った後は、その直後でさえお腹周りが引き締まった「ように」見えるが、それは筋肉がパンプアップされたからであって、決していわゆる部分痩せを即時達成できたわけではない。

 

余剰カロリーを減らさずして、そもそも痩せる(脂肪が減る)こと自体があり得ないからだ。

 

そもそもカロリーとは?

カロリーとは「1グラムの水の温度を標準大気圧下で1℃上げるのに必要な熱量」、と記憶している人が多いと思う。

 

ただし、上記だとそもそもスタートの水の温度が10度なのか50度なのか、によって若干誤差が生じてくるので、一応1 cal = 4.184 J(ジュール)など、別の熱量単位を付加することによって定義されている。

 

さて、そこで最近ありとあらゆる食品に表示されているカロリーとは、一体どのように計算されているのだろうか?

 

これを菓子パン1個を例にざっくりと表現すると、

A.菓子パンを空気中で燃やす→その際の熱量を測る

B.菓子パンが消化された後に出た排泄物(疑似う〇ち)を燃やす→その際の熱量を測る

 

この過程を経て、Aの熱量からBの熱量を引き、差を計算することによって、体内でその食物が代謝され吸収される熱量が割り出せる。

※ただしこんなことを全食品で行うことは不可能なので、実際のカロリー計算には別の定数を使用することで、換算されている。

 

つまりこの食物から得られる熱量が一日に消費しきれなければ、原理上は例外なく太る、ということになる。

 

ただし男女差、年齢や体質の差はある

まぁカロリー信仰を絶対視する必要もないとは思うが、少なくとも太る痩せるにとっては重要な指標だ。

 

ところがよくある反論として、そもそも食べ物や食べ方、または人によってカロリーの吸収率には差があるのではないか?といった話。

 

そう、確かに誤差はある。

だがしかし、それを気にする必要があるのは、それこそ重度の消化器疾患を持っているとか、胃を全摘したとかそのレベルの人たちであって、

基本的に大多数の人にとって吸収率の誤差を気にするくらいなら、「あと一口のご飯」を我慢したほうがよっぽど効率的。

 

吸収率とは、そもそも前提となる摂取カロリーを無視してまで展開するような話ではないということ。

 

とはいえ、誰もが経験的にある太りやすい部分、というのを感じることがあると思う。

例えば幼少期は顔がパンパンにお肉が付いていた人も多いだろうし、思春期以降の二次性徴ホルモンによって、特に女性であれば太ももや臀部などの脂肪を気にしたこともあるだろう。

 

また、中年以降は筋肉の衰えや基礎代謝の低迷によって、お腹周りや二の腕などのぜい肉が目立ってくることも多い。

このように、確かに男女差や年齢差、または個人によって特定の部位が太りやすい、と感じることはあると思う。

 

だがそれは前述のように基本的に余剰カロリーのせいであって、なにも「食べる物によって太る場所が違う」とかいうトンデモ理論を持ち出す必要は一切ない。

 

ということで結論。

痩せたければせっせとカロリーを消費しろ。というかむしろ太りたくなければ摂るカロリーをとことん抑えろ。

ダイエットの秘訣はそれだけだ。以上。