よつまお

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【雑記】時計屋が教えるソーラー腕時計をプライベートで付けない理由【寿命?劣化?】

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時計屋さんのスタンス

時計店の店員さんは、当たり前だが慈善事業じゃないんで、最新の電波ソーラーGPS的な時計を勧めることしばしば。

というか私ですらそりゃ商売なんで、機能性や正確性を全く度外視するならば、どこぞの舶来の高級オートマチックを勧めるだろう。

 

実際にそういった接客中は、やはりいま新発売やおすすめの腕時計を自ら身に着けて、客側に使用感をアピールしたりもするわけだ。

 

ソーラーはまだまだイケてない

ソーラー腕時計の誕生から数十年。まだまだ、まだまだ進化の余地がある。というか成熟しきってはいない。もっと極端に言えば不安定なのである。太陽の莫大なエネルギーをいまだ完全に生かし切っていない。

 

ソーラー光パネルによる発電所と同じく、投資対象を未だ脱していないジャンルである。その最たる存在は、2次電池だ。太陽光を電力として蓄えておく部分。

 

(※そもそも時計、特にアナログ針を安定的に動かすという動作は、わりと繊細に調整されたパワーが必要なのは想像に難くないはずで、だからこそ昔はバネの力を利用したゼンマイの機械式だったわけだ。

それがクオーツの登場で電池駆動が可能になったが、例えば一般的に大雑把に言えば消費電力はデジタル、アナログ、アナデジ(デジアナ)の順で大きい。)

 

近年、二次電池の技術革新により安物では2~3年でダメになるレベルだったものが、SEIKOやCITIZENの一流メーカー品は10年以上もの寿命を誇るという。

しかしより正確に言えば、10年もたてば蓄電効率は半分程度に落ち着いてしまうという話。

 

それでもすげーよなって思いつつ、でも10年安定稼働って、、それって普通の電池式クオーツでもとっくに実現できてる数字よ?

 

んじゃ劣化したものはどうするの?

せっかく気に入って高い買い物をしたのだから捨てるわけにもいかない、と時計店に修理に持ち込むと、見積もりにびっくりしたことはないだろうか?

(もちろんムーブメントや基盤自体のダメージが無いのであれば、蓄電池交換のみのコストは近年わりと安価になりつつあることは付言しておく。)

 

あれはほとんど人件費と言って差し支えない。例えば複雑な機械式のオーバーホールともなれば熟練した技術が必要だから尚更だ。

 

ところがソーラークオーツのせいぜい2次電池の劣化程度、DIYで出来ないこともない。自転車のパンクを自分で直すのと同じレベルだからだ。

適合バッテリーを買って交換し、竜頭やケースの清掃をし、パッキンの劣化を確認しつつ、グリスを塗って閉じる。この程度で十二分だろう。

しかし、、、

 

だけど、正直めんどくさい

この程度やるのだって個人でははっきり言って正直めんどくさい。

特にリュウズやボタン周りは、失敗すれば時計自体にトドメを差しかねない。ケースバックだって開け閉めにひどく難儀する立て付けの悪いものもしばしばだ。

 

だからこそ、そこで時計屋の出番なのである。しかし私自身はソーラーは選ばない。なぜなら基本的に暗い部屋で引きこもるのが好きだか(ry

 

というよりも、先述のように安価なボタン電池でさえ、何年もの寿命が実現できている電池式クオーツ。ほぼ万国共通何処でも手に入ることに加え、万が一の電池交換のみならとても簡単なものだ。

 

ところが、もし仮に劣化による寿命を迎えたソーラーはどうか。まずは電池自体100均やコンビニはおろか、電気店でも売っていないのである。そもそも二次電池のみならず、発電ユニット自体の故障も決して見過ごせない。

 

だけどやっぱりソーラーがいい?

このスマホが普及した現代において、腕時計というものを選ぶ最も重要な優先順位は、デザイン・付け心地・機能性(信頼性)である。※「手元で時刻が見れる」などという目的はもはや腕時計のメリットとは言えない。

いまや多くの安いファッション時計程度のクオーツたちは、メインの中身がほぼ数社の共通したムーヴメントに統一されてきてしまった。定価だけが高くとも、所詮中身は同じもの。

 

だから今ほとんどの巷の時計は、ブランドとしての名前と外見だけが取り柄なのである。

それにもかかわらず、なぜだか知らんがまだ未成熟なソーラー機能というものに魅力を感じている人にこそ、是非おすすめしたいものがある。

 

昔はホームセンターに集うおっさんたちや、一部のマニアの知る人ぞ知るアイテムだったのだが、今やデフレ経済で育った節約志向の若者たちにまで残念ながら浸透してしまったものだ。それがこちら。

[カシオ] 腕時計 スタンダード AL-190WD-1AJF シルバー

[カシオ] 腕時計 スタンダード AL-190WD-1AJF シルバー

  • 発売日: 2011/10/19
  • メディア: 時計
 

 

そう、チプカシでいいじゃない

軽々と価格数万円を超えてくる高価な新型GPSソーラー電波ウォッチを購入するくらいなら、チープカシオのソーラーAL190で手を打ったらいかがだろうか。

 

チープといっても侮るなかれ、この国が誇る世界のCASIOウォッチは、数々の都市伝説を打ち立てている。

・10年たっても動いていた

・なのに誤差は1秒以内で動いていた

・洗濯機で洗っても動いていた

・そのあと冷凍庫に入れても動いていた

etc...

 

とりあえず、どんなに過酷な環境でも律儀にひっそりと動いてくれるのである。そしてクオーツのコストダウンが進んだいま、壊れたってまったく惜しくない安っぽい外見なのである。

 

とはいえソーラータイプに限っては

しかし、上記のチプカシ版ソーラーはちょっと別物だ。フェイスに輝くBATTERYLESSの文字が美しいが、その名の通り、二次電池すら積んでいないのである。いまどきバックライトさえも無いデジタルという妥協を許さない省エネ志向。

 

キャパシタと呼ばれる所謂コンデンサに蓄電する安価かつ旧タイプのソーラーだ。

はっきり言って、こまめに充電しなければすぐ止まる。暗いところで作業していたら、あっというまに放電していく。ゆえに時計を肌身はなさずつけることで愛着がわき、定期的な日光浴で心身ともに健康的だ。

 

だが、それがいい。それ以外のタフさや精度は通常のチプカシと何ら変わることはない。

 

このキャパシタ版ソーラーの唯一無二の利点は、近年、一流メーカーがようやくたどり着いた二次電池寿命10年の倍、約20年に匹敵する長寿命ということである。(※キャパシタ部)

下手したら我が子に継がせることができないこともない腕時計なのである。まぁ単にソーラーの余力を少しだけせき止めて、右から左へ受け流しているコンデンサなのだから堅牢なのは当然なのだが。

 

チプカシにもランクがある

さて、ここまでチプカシ推しのステマを展開したが、先述のソーラーはむしろチプカシシリーズでは高級品に当たる。

 

やはりそもそもがチープカシオとはなんたるか、をはじめにまず実感してもらうためには、最安ランクのものを試しに入手することをおすすめする。

 

間違っても"オシャレ"を期待してはいけない。しかし手に取った時、その安っぽさにどこかレトロな魅力を感じ、圧倒的な薄さと軽さに驚愕すること間違いなしだ。

そして電波を受信できない密室でも正確に稼働する、時計本来の精度を発揮する愛機に魅了されるだろう。

 

個人的におすすめな入門編は、やはりビンラディンモデルとして有名になったガンダムのような型番F91が手ごろだろう。バックライトの灯りも豆電球のような温かい色味で、ゲリラ戦で敵に発見されにくいことうけあいだ。

 

次点ではゴールドフェイスが目を引くデザインのA158。またはELバックライトが美しいスタンダードなA168。

カシオ CASIO A168WA-1 [並行輸入品]

カシオ CASIO A168WA-1 [並行輸入品]

 

 

さらに、チプカシ上ではミドルプライスとはなるが、バックトゥザフューチャーを彷彿とさせるCA53。くわえてアナログ表示と世界地図を無意味に盛り込んだAE1200も外せない。

 

以上のように、コレクション性も抜群である。1本で満足するべからず

スマホの台頭で腕時計が必需品ではなくなった現代。だからこそ是非チプカシ、チープカシオ世界に足を踏み入れてみてほしい。